紫外線でウイルスの感染力を失わせる試作機を開発 ウシオ電機が医療機関などに提供

ウシオ電機 「222nm紫外線殺菌・ウイルス不活化ユニット」

 

 産業用ランプなど光源関連の事業を手掛けるウシオ電機(東京都千代田区)は、ウイルスの感染力を失わせる「不活化」や、細菌の死滅に効果があるとされる222nm(ナノメートル=1nmは10億分の1メートル)の波長を持つ紫外線を発生させる試作機を作った。3月から国内の医療機関などに提供し、効果の研究を進め、製品化を目指す。

 紫外線によるウイルスや細菌を消毒するには、これまで波長254ナノメートルの紫外線が使われていたが、人体に照射した場合、日焼け反応(紅斑=こうはん)などの皮膚障害が発生するリスクがあったという。

 今回ウシオ電機が使う波長222ナノメートルの紫外線は、消毒・殺菌能力はそのままに、人体に直接照射しても紅斑が発生しないことが臨床試験で確認されている。ただ、開発した試作機は人体には使用せず、医療機関や研究所などで、ウイルスや細菌の付着が疑われる建材や器具、衣服などに照射し、効果の有無についてのデータを集め、消毒などを目的とした環境衛生機器として2021年に製品化を目指している。

 現在、日本では新型コロナウイルスの感染が拡大している。ウシオ電機は「インフルエンザウイルスの感染力をなくした実績がある技術なので、新型コロナ対策にも使えるのではないか」と期待している。

 

あなたにおススメの記事


関連記事

スポーツ

ビジネス

地域

政治・国際

株式会社共同通信社