蚊取り線香の原料として知られる「除虫菊」のゲノム解読に世界で初めて成功 「金鳥」の大日本除虫菊とサントリー生命科学財団が共同で

 

 大日本除虫菊(大阪市)は、蚊取り線香の原料として知られる除虫菊(正式名称はシロバナムシヨケギク)のゲノム解読に世界で初めて成功した、と発表した。次世代シーケンサー解析手法を開発したサントリー生命科学財団(京都府精華町)と共同で取り組んでいた。

 今回のゲノム解読で遺伝子の機能予測をした結果、生体防御に関連する毒性タンパク質、シグナル伝達に関連するタンパク質、代謝酵素が、除虫菊のゲノムで増幅していることが分かったという。

 今後、さらに遺伝子の機能解析が進み、除虫菊に含まれる天然殺虫成分であるピレトリン類が生成される仕組みが明らかになれば、ピレトリン類を高濃度に含有する品種や生育期間が短縮された品種など、新しい栽培技術への応用が可能となる。

 また天然ピレトリン類は、人や家畜に対する毒性は低いが、魚類や甲殻類などの水生生物に対しては、他のタイプの殺虫剤と同様に毒性がある。今回の研究成果や蓄積・整備されたゲノム情報を活用し、水生生物に対しても優しい天然ピレトリン類の創製につながることが期待される。

 研究成果は英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。

 

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