
オムロンヘルスケア(京都府向日市)は、2004年に発売した「オムロン電子体温計 けんおんくん」の「MC―670」と「MC―681」が、特許庁で立体商標として登録された、と発表した。
立体商標の登録制度は、1997年4月に施行された。商品やサービスの出どころを特定する立体的形状を商標として登録し、保護するものだ。今回は特に登録が難しいとされている「文字や図形を含まない、商品の立体的形状のみ」で登録された。
オムロンヘルスケアによると、従来の体温計はペンシル型で細長い形状が主流だったが、このモデルは大型表示部や、脇に挟みやすい平らな感温部、丸みを帯びた本体形状など、使いやすさと優しさをデザインで表現した、という。また今回登録が認められたのは、このモデルが発売以来、一貫して同じ形状であること、国内外のデザイン賞を多数受賞するなどデザイン性が専門家からも高く評価されていること、その特徴的な形状が生活者から「オムロンの体温計」として広く認識されているためだとしている。