
米情報会社クラリベイト・アナリティクスの事業部門であるウェブ・オブ・サイエンス・グループは11月19日、世界の全論文のうち2019年度に引用された回数が上位1%に入る論文を発表し、後続の研究に大きな影響を与えている科学者や社会科学者を選出した。
選出は、ウェブ・オブ・サイエンス・グループの科学情報研究所(ISI)に所属するビブリオメトリクス(計量書誌学)の専門家がデータやその分析結果に基づいて行っている。
今年は、約60カ国から6217人が高被引用論文著者に選ばれた。
高被引用論文著者を最も多く輩出した国は米国で、今年選出された全体の44%を占める2737人が選ばれた。世界で最も多くの高被引用論文著者を輩出した機関はハーバード大学で、203人の研究者が選出された。
急増しているのは中国で、18年は482人だったが、19年は636人となった。一方、英国は18年の546人から、今年は517人と数を減らした。ドイツとオランダからの選出も減少した。