加齢や紫外線で、細胞のタンパク質リサイクル機能が低下 花王がオートファジー活性を調べ、発見

花王 「皮膚オートファジー活性の加齢変化」

 

 花王(東京都中央区)生物科学研究所は、大阪大学の吉森保・栄誉教授から研究指導を受け、タンパク質のリサイクルに寄与するオートファジー活性が、老化や紫外線によって皮膚で低下することを突き止めた。

 オートファジー(自食作用)は、ヒトの全ての細胞内で行われている。細胞の内部で不要になったタンパク質や細胞小器官などの物質をリサイクルさせて、細胞成分を常に新しい状態に保つ役割を担っている。

 今回の研究は、40、50代の健康な女性6人を対象に、日頃光にさらされない上腕の内側から採取した皮膚からタンパク質を抽出し、オートファジー活性を調べた。その結果、皮膚のオートファジー活性は、加齢に伴って低下する傾向が認められた。

 一方、紫外線にさらされやすい前腕外側のシミ(色素沈着)の部位と、紫外線の影響を受けない上腕内側の部位でそれぞれオートファジー活性を比較したところ、シミがある部位にオートファジー活性の低下が観察された。

 低下したオートファジー活性を高めることは、停滞したタンパク質の代謝循環を正常化し、加齢や紫外線をはじめとするさまざまな要因による皮膚のダメージ改善に寄与することが期待される。今回の研究成果は、11月23、24日に開催される「第29回日本色素細胞学会学術大会」で発表する。

 

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