
大正製薬(東京都豊島区)は、7月27、28の両日に開催された第37回日本美容皮膚科学会総会・学術大会で、ヘパリン類似物質とプラセンタエキスを含有した外用剤の有用性について発表を行った。
ヘパリン類似物質とプラセンタエキスを含む外用剤に関し、30~50代の日本人女性に対して連用試験を行った結果、角層水分量の増加とシミ面積の減少が認められた。継続して使用することで乾燥の改善や肌の明るさを実感する割合が増える傾向が認められた。
また正常ヒト表皮角化細胞を用いた試験ではそれぞれの作用が明らかになった。ヘパリン類似物質は皮膚バリアー機能の向上、プラセンタエキスは角層水分量の増加に寄与する可能性が示された。
ヘパリン類似物質は医薬品の保湿剤として広く用いられており、プラセンタエキスも美白作用があることが知られている。