中小企業経営者向けメディア立ち上げへ

 企業の合併・買収(M&A)を支援する日本M&Aセンター(三宅卓社長)と、金融情報サービスのZUU(冨田和成社長)は7月30日、中堅・中小企業の経営者向けメディアの開発・運営で業務提携を結んだ、と発表した。両社の社長が都内で記者会見した。

 この日、共同出資会社の「ZUUM-A」(ズームエー、東京)を設立。資本金は1千万円で、出資比率は日本M&Aセンター、ZUUともに50%。新会社の会長には三宅氏が、社長には冨田氏がそれぞれ就いた。

 日本M&Aセンターが持つM&A仲介の実務ノウハウと、金融メディア運営ビジネスを手掛けるZUUの持ち味を生かし、経営者に最適な情報を提供する狙いだ。

会見で説明をする日本M&Aセンターの三宅社長

 日本M&Aセンターの三宅社長は、新会社の強みを「リアル」と「デジタル」の融合であると指摘。日本M&Aセンターが構築してきた事業承継のノウハウや、人的ネットワークとZUUが持つ金融情報メディアのプラットフォーム開発力の連携への期待を語った。

 今回の新会社について三宅社長は、中堅・中小企業の経営者の6割以上が後継者不在で事業承継問題を抱えていることを挙げ、ZUUとの提携により経営者の課題解決に貢献したいと強調した。

 新会社「ZUUM-A」は、ZUUとM&Aを組み合わせたものだ。企業の経営課題のAからZまで、つまり創業から廃業までのサポートを担いたい、との意味を込める。「問題にズームイン、フォーカスしてゆきたい」との思いも含まれているという。

ZUUの冨田社長

 「ZUUM‐A」は8月中にも、中堅・中小企業の経営者向けメディア「THEOWNER」を立ち上げ、事業承継、M&A、資産管理といった情報を提供する。

 まずは中堅・中小企業への浸透を図り、月間350万ページビュー(PV)を目標に掲げる。その後は事業承継などに携わるプロ向けのデータベースを構築するほか、東南アジア諸国連合(ASEAN)向けの情報提供を目指す。ASEANに向けた情報については日本語、英語、中国語で配信する予定だ。

 ZUUの冨田社長は、自社の既存デジタルサービスを通じ、経営者を数百万人規模で囲い込んでいる強みを挙げた。その上で「すでにシンガポールで英語での情報配信を行っており、新会社が展開を予定しているASEAN向け情報サービスの実現可能性も高い」との見通しを示した。

(了)

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