今と20年前、渋谷と丸の内の女性のメークはどう変わった? 自然災害の影響で、クール、強さよりも暖かみ、優しさへ

カネボウ化粧品 「平成最後のリアルビューティ」

 

 カネボウ化粧品(東京都中央区)美容研究所は、1998年から東京都内でファッションとヘアメークのトレンド分析と予測を目的に定点観測調査をしており、このほど、“平成最後のリアルビューティ”と題するレポートを発表した。

 渋谷と丸の内のエリアを象徴する女性と、それぞれの20年前を比較し、渋谷、丸の内に特有の変化と、時代を経ても変わらない要素を抽出した。

 渋谷は1970年代から若者文化の中心地で10~20代の学生と見られる女性が多い。2019年1月の調査では韓国のドラマや歌手などの影響を受けていると思われるメークが目立った。肌は白く仕上げ、眉はストレートで眉尻が下がり、アイシャドウはまぶたの上下にオレンジから赤系を用い、口紅はややマットでダークなローズ系が多く見られた。ヘアスタイルはワンレンか前髪を薄めにとってカールさせたすだれ前髪が主流だった。多くの人がミニショルダーバッグを体の前で斜めがけにしていた。

 1999年の渋谷は、際立った特徴を持つ“ギャル文化”が生まれた。カリスマの歌姫をまねたファッションやメークをした女性が続出し、日焼け肌にハイライトを効かせ、角度の付いた細い眉、ブルーやシルバーの目元、ブリーチやメッシュなどの髪色が特徴。ファッションは、アメリカ西海岸の影響を受けたカラフルで元気なスタイルが多かった。

 丸の内は、渋谷に比べると年齢層が高く、落ち着いた雰囲気の女性が多い。今年1月の調査では、ナチュラルな肌に自然な太さのストレート眉、ピンクベージュ系の目元や口元、頬にはさりげない血色感がある。メーク自体は強くないが、アイラインとマスカラをしっかり丁寧につけているため、地味な印象にはなっていない。

 1999年は再開発前の時代で、このエリアには金融系企業が多かったこともあり、スーツやジャケットにエレガントなメークの女性が多く見られた。足首まであるロングコートや、襟にファーが付いたコートにぴったりしたタートルネックのニットを合わせているという印象だ。メークは、マットな肌と角度の付いた細い眉、ローズ系の口元やパープルのアイシャドウなどが特徴だった。

 1999年と2019年を比較すると、渋谷、丸の内ともにメークが柔らかくなった。クールさや強さよりも温かみや優しさを感じさせるものに変化しており、日本でこの期間、大きな自然災害が何度も起きたことが影響していると分析している。

 

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