
大塚オーミ陶業(大阪市)は、国宝・笹山遺跡王冠型土器の陶による高精細レプリカを完成させた。
“手で触れることができる国宝”として有効活用し、国内外に広く縄文文化を発信したいという新潟県十日町市の思いを受け、製作した。大塚オーミ陶業が国宝のレプリカを作ったのは、国宝・笹山遺跡火焔型土器に続き2作目。王冠型土器は、火焔型土器とセットで出土するという特徴がある。
十日町市と東京国立博物館が共同で実施した3次元計測データを活用し、大塚オーミ陶業がデータ編集し、製作した。形状や色調、重量など、実物と同じになるよう調整し、リアルさを追求したという。
十日町市はこのレプリカを博物館で展示するほか、成人式などのイベントで活用し、多くの人が身近に触れる機会を創出する、としている。