“印象派”の名画勢ぞろい パステル画の魅力も発見 4月9日から名古屋市美術館で開催

ルノワール、モネ、ドガ…。名だたる西洋美術作品の中で、とりわけ日本人が愛するのが印象派だ。日本では1910年代末から松方幸次郎、大原孫三郎、福島繁太郎といった実業家・収集家が日本の西洋美術コレクションの中核となる作品を集め、人々に絵画の魅力が広まっていった。

石膏(こう)建材メーカーの吉野石膏株式会社(東京)も1970年代から本格的に絵画の収集を始め、日本有数のコレクションとなり、その多くは吉野石膏創業の地である、公益財団法人山形美術館(山形市)に寄託されている。

吉野石膏コレクションが誇る傑作の数々が、中部地方で初めて公開される。名古屋市美術館で4月9日から5月26日まで開催される「印象派からその先へ―世界に誇る吉野石膏コレクション」(主催=名古屋市美術館、中日新聞社、日本経済新聞社、テレビ愛知、共同通信社)。

同展は、バルビゾン派から印象派を経て、その先のフォーヴィスムやキュビスム、さらにエコール・ド・パリまで、西洋近代美術の歴史を72点の作品で紹介する。見どころは、ミレー、クールベ、マネ、ピサロ、モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、マティス、ピカソ、カンディンスキー、ユトリロ、ローランサン、シャガールなど美術の教科書でなじみのある巨匠たちの名画がずらり勢ぞろいすることだ。

また、ルノワール、ドガ、カサットらのパステル画の展示は貴重だといえよう。油彩とまたひと味違った、パステル画の魅力を堪能することができる。

クロード・モネ《睡蓮》1906年、油彩/カンヴァス、吉野石膏コレクション

 

なお、音声ガイドのナレーターは声優の梅原裕一郎さんが担当する(貸出料は1台520円)。

もうすぐ大型連休もやってくる。今回の展覧会は、すでに印象派の作品を鑑賞している人には「再発見」の、まだ見ていない人には「素晴らしい出会い」の場になることだろう。一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

展示構成は以下の通り。

第1章 印象派、誕生 ~革新へと向かう絵画~

ミレー、コローらバルビゾン派から印象派、さらにセザンヌ、ゴッホらのポスト印象派に至る作品を紹介。注目はルノワールのパステル画「シュザンヌ・アダン嬢の肖像」。

ピエール=オーギュスト・ルノワール《シュザンヌ・アダン嬢の肖像》1887年、パステル/紙、吉野石膏コレクション

 

第2章 フォーヴから抽象へ ~モダン・アートの諸相~

印象派が切り開いた絵画の歴史は20世紀に入ると加速し、フォーヴィスム、キュビスム、抽象絵画など新しい造形理論が次々と誕生。ヴラマンク、マティス、ピカソ、カンディンスキーらの作品群を紹介する。

アンリ・マティス《静物、花とコーヒーカップ》1924年、油彩/カンヴァス、吉野石膏コレクション

 

第3章 エコール・ド・パリ ~前衛と伝統のはざまで~

「エコール・ド・パリ」とは、パリのモンパルナスやモンマルトルを中心に活躍した作家の総称。ユトリロ、ローランサン、シャガールら代表的な画家の作品を紹介。ユトリロの「モンマルトルのミュレ通り」などを展示する。

モーリス・ユトリロ《モンマルトルのミュレ通り》1911年頃、油彩/厚紙、吉野石膏コレクション

 

【開催要項】

会期=4月9日(火)~5月26日(日)

休館日:毎週月曜日(4月29日、5月6日は開館)5月7日

開館時間:午前9時30分~午後5時、金曜日(5月3日は除く)は午後8時まで

会場=名古屋市美術館(名古屋市中区栄2-17-25「芸術と科学の杜・白川公園」内)

 

【巡回先】

▼2019年6月1日(土)~7月21日(日)

兵庫県立美術館(神戸市)

主催:兵庫県立美術館、神戸新聞社、MBS、共同通信社

▼2019年10月30日(水)~2020年1月20日(月)

三菱一号館美術館(東京都千代田区)

主催:三菱一号館美術館、共同通信社

▼特別協力:吉野石膏株式会社、公益財団法人吉野石膏美術振興財団

▼協力:公益財団法人山形美術館

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