eスポーツの国内普及に力を入れるコナミグループトップの上月拓也コナミホールディングス社長。

この秋、銀座にeスポーツの“殿堂”が誕生 コナミが国内普及を強力に後押し

 銀座通りにガス灯がお目見えしたのは、いまからおよそ150年前の明治7年(1874年)。“蒼(あお)白き光”は文明開化を告げる象徴として、道行くザンギリ頭を照らした。

 訪日客が集い夜の蝶が舞ういまの銀座の栄華は、このガス灯の煌(きら)めきに始まるとも言えるが、そんな銀座の一角に、新たな次世代エンターテイメント「eスポーツ」の発信拠点ビル「コナミクリエイティブセンター銀座」(KCC銀座)が今秋、誕生する。

 日本のeスポーツの本格的な“夜明け”を告げる煌めきとなるかー―。文明開化の地で産声を上げる「eスポーツの殿堂」に注目が集まる。
eスポーツはコンピューターゲームとスポーツが融合した新しい形のエンターテインメント。欧米で盛ん。人気プロスポーツ選手並みの高収入を稼ぐ「プロゲーマー」も現れている。

 KCC銀座の工事完成を祈る神事「上棟式」を2月27日に無事終えた“建築主”のコナミリアルエステートの東尾公彦社長は「eスポーツ人口は将来、サッカーなどリアルな人気スポーツ人口といずれ肩を並べ、あるいは抜いていくだろう。eスポーツ先進国の欧米の盛り上がりに比べると、日本のeスポーツはまだまだだ。逆に言えば伸びしろは大きい」と今後の普及に期待をかける。

 上棟式にはコナミグループの持株会社・コナミホールディングスの上月拓也社長も参加。ことし11月末完成予定の工事の無事を祈り、玉串を捧げた。その真剣な表情には、eスポーツにかけるコナミグループの並々ならぬ決意が感じられた。

上棟式に臨むコナミホールディングスの上月拓也社長(手前右)とコナミリアルエステートの東尾公彦社長(同左)。

 コナミグループは日本野球機構との共催で、自社のゲーム「実況パワフルプロ野球」の日本一を決めるプロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」を開くなど、01年以降からeスポーツの国内普及に力を入れている。

 KCC銀座は地上12階、地下1階で、延べ床面積は2万2509平方㍍。eスポーツの国際大会を開催できる最新の音響・映像・照明・通信設備などを備えた“eスポーツの最新鋭競技場「eスポーツ銀座スタジオ」のほか、eスポーツ人口の裾野を広げるためにeスポーツの選手や運営スタッフ、音響・映像・照明・通信などの専門技術者の育成を目指す学校、eスポーツ関連の機材・商品を販売するショップなどを設ける予定だ。

「KCC銀座」完成予想図。
建設中の「KCC銀座」。

 ゲーム機の製造に始まり、現在スポーツ施設業界首位を走るコナミグループ。世界の注目が日本に集まる2020年東京五輪パラリンピックを間近に控えたベストタイミングでeスポーツの“発信基地”を稼働させる。

 東尾社長は「来年の東京五輪パラリンピックで世界の注目が東京に集まる。リアルなスポーツにも負けないeスポーツの魅力をここ銀座から世界に届けたい」と意気込む。

eスポーツの魅力を語るコナミリアルエステートの東尾公彦社長。

 2020年は、東京五輪とともに、日本のeスポーツが巨大な一歩を踏み出した「eスポーツ元年」として後々記憶されるかもしれない。

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