フィランソロピー大賞にUBSグループ

 企業の社会貢献活動(CSR)を支援する公益社団法人「日本フィランソロピー協会」(東京都千代田区、会長・浅野史郎元宮城県知事、理事長・高橋陽子)はこのほど、「第16回 企業フィランソロピー大賞」を、世界的な金融グループ「UBSグループ」に贈る、と発表した。2月28日午後3時から、東京都千代田区内幸町のプレスセンターホールで贈呈式を開く。

 企業フィランソロピー大賞は、社会の課題解決のために、人材や技術、ノウハウなど自社の経営資源を活用した社会貢献活動をした企業に対し、広く社会に発信するため2003年に創設した。

 大賞に決まったUBSグループ(UBS証券、UBS銀行東京支店、UBSアセット・マネジネント、UBSジャパン・アドバイザーズ)が取り組む、「多様な子どもたちの架け橋プロジェクト」が高く評価された。

 受賞理由については「困難な状況にある子どもたちが自立していくための支援を08年から実施。合宿やイベントなどを通して、子どもたちは社員ボランティアと触れ合いながら、チームワークやリーダーシップなどを学び、進学率の向上や多様な職業選択につながっている」としている。

 選考委員は武田晴人・東京大学名誉教授(委員長)ら4人が務めた。

 選考委員長特別賞には、海外難民視力支援ミッションを評価された株式会社富士メガネ(札幌市)が選ばれた。同社は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と連携。世界各地の難民や国内避難民に視力検査と眼鏡寄贈を1983年から始め、これまでにタイでのインドシナ難民や、ネパール、アゼルバイジャンなど8カ国で16万個以上の眼鏡を寄贈している。

 企業フィランソロピー賞は、五つの企業が選ばれた。受賞企業と受賞理由などは以下の通り。

 《幸福への轍(わだち)賞》有限会社さいとう工房(東京都墨田区)

(理由)不要になった車いすを国内から募り、アジアの障害者団体に寄贈する「さくら車いすプロジェクト」を実施。これまでに10カ国に760台を贈り、整備などの技術研修も行っている。

《輝く笑顔とともに賞》資生堂ジャパン株式会社(東京都港区)

(理由)難病「色素性乾皮症」の子どもたちへのサポート活動で、患者会を通じてサンケア商品類を寄贈。社員・社友による寄付組織「資生堂 花椿基金」で寄付を継続している。

《いのちの伝道師賞》損害保険ジャパン日本興亜株式会社(東京都新宿区)

(理由)子どもたちが、人形劇やワークショップを通じて災害から自分や周囲を守るための知識・行動を身に付ける「防災ジャパンダプロジェクト」を実施。38都道府県で197回開催した。

《未来を拓(ひら)くAKARI賞》パナソニック株式会社(大阪府門真市)

(理由)2013年から世界の無電化地域にソーラーランタンを10万台寄贈するプロジェクトを実施。5年間で30カ国、131団体・組織に10万2716台を寄贈した。

《地域共創賞》株式会社みなと銀行(神戸市)

(理由)兵庫県内や大阪府内の特別支援学校で金融教室(出前授業)を実施。子どもたちと銀行との距離を縮める有効な取り組みとして、地域に立脚した金融機関のロールモデルになっている。

 日本フィランソロピー協会は1963年に設立。2009年、公益社団法人となり、企業のCSR・社会貢献担当者を対象にしたセミナー開催や、機関誌「フィランソロピー」の出版などを展開している。

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