「人」をテーマに次の100年へ  帝人が創立100周年プロジェクトを発表

 創立100年を迎えた帝人(本社・大阪市北区、鈴木純社長)は12月12日、今後の100年に向けた展望を示すプロジェクトについての報道発表会を東京・渋谷ヒカリエで開催した。

 1918年に日本初のレーヨンメーカーとして創業した帝人は、2018年6月に高機能素材のマテリアル事業、医薬品などのヘルスケア事業を展開する化学メーカーとして100周年を迎えた。今後は「人を中心に考える化学会社」として「THINK HUMAN PROJECT」を計画。若手社員を中心に「人間らしさ」「食」「移動」など九つのテーマでさまざまな実験に取り組み、次の事業を探る方針を示した。

 発表会の冒頭、鈴木社長はプロジェクトの狙いについて「今後は提案型企業として新しい価値を提供していきたい」と化学の領域を超えた企業を目指す方針を表明。会場にはカテゴリーごとに九つのブースが設置され、これからの100年に取り組むべき課題を提示した。

プロジェクトの説明をする鈴木純社長

 「人間らしさ」では、人工臓器や人工知能(AI)など技術の進化によって〝人間らしさ〟の定義が変わっていくことに着目し、人間と技術の関わりについて考えていくとしている。「食」では、現代は「おいしさが均一化されている」として、味覚以外で〝おいしさ〟を追求していく。「移動」と題したブースでは自動運転が現実化していく中で、炭素繊維などで自動車の軽量化に関わっている帝人が、今後どういった形で〝移動〟に関与できるのかを探る。

 このほか「超高齢社会」「加齢」「環境」「繊維」「住空間」「感性」のテーマを設け「物質や素材にとどまらず、さまざまな〝化学反応〟で世の中を豊かにしていきたい」(鈴木社長)と強調した。鈴木社長は、九つのテーマと帝人の事業との関わりについて「近い将来の帝人を支えるビジネスが生まれるかもしれない」としながら「ビジネスがゴールではない。人と人との出会いで次の100年に向けて社会を支え続ける会社でありたい」と説明した。

「環境」をテーマにした展示ブース

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