(鹿児島県霧島市 さくらさくら温泉、2015年7月撮影)

【コラム:おんせん! オンセン! 温泉!】さくらさくら温泉

 温泉どころ鹿児島県の中でも、特に温泉の密集する「霧島エリア」には、妙見温泉や硫黄谷温泉といった有名温泉地から、坂本龍馬が新婚旅行で入湯したという塩浸温泉などの秘湯的な温泉地まで、さまざまな温泉が点在しています。今回ご紹介する「さくらさくら温泉」は、そんな「霧島エリア」でも屈指の個性を持つ温泉で、その大きな特徴は「天然泥パック」です。赤ちゃんのようなプルプルなお肌になれるという、高級エステ顔負けの美肌力が人気の温泉です。

 

九州随一のパワースポット「霧島神宮」のすぐそば

 

 「さくらさくら温泉」は、九州随一のパワースポットといわれる「霧島神宮」から、車で約5分の場所にあります。「霧島神宮」は、坂本龍馬・おりょうの夫婦が、新婚旅行の際にも訪れたという由緒正しい神社です。温泉に入る前に、この神社でしっかりお参りをするのがおすすめ。ご利益と温泉への期待が高まりますよ。

 

 

 霧島の緑豊かな自然に囲まれた施設の外観は、和モダンな格式高い雰囲気とかわいらしさが共存しています。「さくらさくら温泉」の名前にふさわしく、敷地内には桜の木がたくさん植えられ、春に訪れれば満開の桜を堪能することができます。

惜しげもなく注がれる乳白色の硫黄泉

 

 大浴場は男女別の内湯と露天風呂。内湯は重厚感ある石造りの湯船に、霧島らしい乳白色の硫黄泉がなみなみと注がれています。温泉どころにふさわしく「掛け流し」で利用できるのもうれしいポイントです。お湯に体を沈めると、大量の湯の花が舞い、アロマセラピーのような優しく甘い硫黄がしっかりと香り、温泉情緒を高めてくれます。

 泉質は、弱酸性の単純硫黄泉。人の肌に近い弱酸性を示すpHは、肌との相性も良く、刺激の少ないやさしいお湯です。湯は絶妙な適温で、入っているとお湯に抱かれるような一体感の贅沢(ぜいたく)な湯あみを堪能することができます。

霧島の緑に囲まれた露天風呂も魅力

 露天風呂も内湯同様、石造りの湯船ですが、緑に囲まれた開放的な環境で、内湯とは趣きの違った風情があります。お湯はもちろん掛け流しの乳白色の硫黄泉。緑の香りを含んだ優しい風が心地よく、「癒やし」という言葉が似合う空間です。そして、名物の「天然泥パック」は露天風呂に設置されています。

高級エステにも負けない「天然泥パック」でお肌プルプル

 「美肌の湯」ともいえる弱酸性の硫黄泉を備える「さくらさくら温泉」ですが、一番の名物はこの「天然泥パック」です。源泉から2キロほど離れた標高850メートルのえびの高原で採取された天然の泥には、硫黄成分だけでなくさまざまな温泉成分が濃縮されています。「天然泥」は、湯船とは異なる場所に設置されているため、新鮮できれいな状態の泥を使用することができるのもうれしいところです。

せっかくなので「全身泥パック」

 そんな貴重な天然の泥をもちろん体験しました。きめ細やかな肌触りの泥は、塗った瞬間ひやっとしますが、肌なじみがとても良く、ピタッと吸い付く新感覚の塗り心地。5〜10分ほどで乾くと、まるで「ターミネーター」のように紫色になります。濃縮された硫黄の香りに包まれ、乾いてから10分ほどパックをし、洗い流します。するとびっくり! 信じられないくらいお肌はツルツルプルプル。毛穴の黒ずみもサッパリ取れ、肌の透明感も増し、色黒の私ですが、心なしか白くなったような気がします。その効果は、「高級エステ顔負けの美肌力」とのことらしいです。

 また、美肌効果以外にも、神経痛や肩凝り、疲労回復、リウマチなどにも効果があるそう。「美肌」のほか、次の日まで残る硫黄の香りも手に入るすてきなおまけ付きです。

「黒豚鍋」で内からも美肌を手に入れる

 温泉と天然泥パックを堪能したら、おなかもすきます。食事は館内の食事どころ「和風レストランさくら庵」へ。

 地元の黒豚を使った創作料理をはじめ、さまざまな定食や料理がメニューを彩ります。迷った揚げ句、やはり黒豚を使った「黒豚鍋」を注文。温泉に入り、地元の食材に舌鼓を打つ。これぞ温泉旅行の醍醐味(だいごみ)です。良質なタンパク質、脂質、ビタミンの豊富な豚肉で、体の内側からも美肌を手に入れます。

東京からのアクセスもよし。土日で「美肌」が手に入ります

 高級エステも顔負けの美肌力の「天然泥パック」が魅力の「さくらさくら温泉」。霧島の自然豊かな環境と霧島神宮、乳白色の硫黄泉、黒豚料理など、温泉旅行の醍醐味が詰まった「癒やし」の温泉です。九州の最南端の鹿児島県ですが、霧島エリアは東京からのアクセスも良く、最寄りの鹿児島空港から、わずか40分の距離です。週末の1泊2日での旅行でも、ストレスなく訪れることができます。週末を利用して、この「美肌旅行」に足を運んでみませんか。

【さくらさくら温泉】

住所:霧島市霧島田口2324-7 電話番号:0995-57-1227

URLhttps://www.sakura-sakura.jp/

【泉質】

単純硫黄泉(低張性弱酸性高温泉)/泉温:58.0度/pH:5.3/湧出状況:−/湧出量:−/加水:あり/加温:なし/循環:なし/消毒:なし/加水掛け流し

【筆者略歴】

小松 歩(こまつ あゆむ) 東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター★)、温泉入浴指導員、温泉観光実践士。 交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床での車中、ヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1900以上。好きな温泉は草津温泉、古遠部温泉(青森県)。

あなたにおススメの記事

関連記事

スポーツ

ビジネス

地域

政治・国際

株式会社共同通信社