函館バルや歌舞伎、神楽の伝承など5団体表彰 「第41回サントリー地域文化賞」

 地域文化の向上に貢献した団体などを顕彰する「第41回サントリー地域文化賞」が北海道や宮崎県などの5団体に決まり、9月27日、東京都港区のホテルで贈呈式と記念パーティーが開かれた。

 サントリー地域文化賞は、公益財団法人サントリー文化財団(鳥井信吾理事長)が全国各地で行われている芸術や伝統文化の継承、地域交流などの活動をしている個人や団体に対し、地方新聞社とNHKの推薦を受けて毎年受賞者を選考している。

 2019年度の受賞者は、北海道函館市で食べ歩きを通じて街角での社交を創出している「函館西部地区バル街」など計5団体。

サントリー文化財団の鳥井信吾理事長

 贈呈式は初めに、2010年度に受賞した「北海道くしろ蝦夷(えぞ)太鼓保存会」による太鼓演奏が披露された。サントリー文化財団の鳥井理事長は「東京一極集中はとどまるところを知らないが、そんな中、地域で活動されている方々に敬意を表したい」とあいさつした。

函館西部地区バル街実行委員会の深谷宏治代表

 今回の受賞団体の代表者には、正賞の楯(たて)が贈られた。会場のスクリーンで各団体の活動が紹介された後、代表者があいさつ。観光地として人気がある函館も、夜になると人影が少なくなることからスペインのバル(立ち飲み居酒屋)をヒントに年2回「函館西部地区バル街」を開催している。実行委員会代表の深谷宏治さんは「サントリーはCMを見て、昔からあこがれていた。サントリーからノーベル賞をもらったような気分です」とユーモア交じりに話した。

 その他の受賞者と受賞理由は以下の通り。

上三原田歌舞伎舞台操作伝承委員会の受賞者

「上三原田(かみみはらだ)歌舞伎舞台操作伝承委員会」(群馬県渋川市)

【理由】地域住民が力を合わせ歌舞伎舞台の操作を伝承

冨田人形共遊団の上演の様子

「冨田(とんだ)人形共遊団」(滋賀県長浜市)

【理由】外国人への人形浄瑠璃の指導を通じ、日本文化を伝える

瀧廉太郎記念音楽祭実行委員会の首藤勝次会長

 「瀧廉太郎記念音楽祭」(大分県竹田市)

【理由】市民が支える高校生の声楽コンクールを長年にわたり開催

高千穂の神楽の一場面

「高千穂の神楽」(宮崎県高千穂町)

【理由】365日神楽を上演し続けることで、地域と神楽を元気にした

 サントリー文化財団は、設立40周年を記念して10月20日(日)に「地域文化続けるヒント」(共催・福島民報社)と題したフォーラムを福島市の「とうほう・みんなの文化センター」で開催する。サントリー地域文化賞の選考委員を務める飯尾潤・政策研究大学院大学教授が「地域文化活動が開く未来」をテーマに講演する。

あなたにおススメの記事

関連記事

スポーツ

ビジネス

地域

政治・国際

株式会社共同通信社